ネット上の情報で散見される最大の誤解が、「アプリさえ入れておけば、世界中どこでもオフラインでカメラ翻訳が使える」という思い込みである。実際には、事前のデータ準備を怠ると機内や電波の届かない地下街で完全に機能停止する。
オフラインでカメラ翻訳を稼働させるには、Google翻訳オフラインダウンロード機能を用いて、対象言語のオフライン翻訳パッケージ(1言語あたり約40MB〜90MB)を端末ストレージに明示的に保存しておかなければならない。さらに注意すべきは、「日本語」のオフラインデータも忘れずにダウンロードしておく必要がある点だ。英語パッケージだけを入れても、出力先である日本語モデルがローカルに存在しなければオフライン変換は完結しない。
また、オフライン動作時はクラウド上の超巨大言語モデルではなく、端末内の軽量AIモデルが処理を担当する。そのため、複雑な文法構造を持つ長文や極端に崩したフォントでは、オンライン時と比べて認識精度が15〜20%程度低下する特性がある。旅行前には必ずホテルなどのWi-Fi環境下で言語データを更新しておくことが鉄則である。