ネット上の言説やカジュアルなファンの間では「ロサンゼルスは圧倒的にレイカーズの街であり、クリッパーズは常にその影に隠れた存在」という固定観念が根強く残っています。しかし、この見方は現代のNBAのパワーバランスを正確に捉えていません。
第一に、フロントオフィスの組織力と選手育成・補強の緻密さにおいて、クリッパーズは過去10年間にわたり極めて高いレギュラーシーズン勝率を記録してきました。インテュイット・ドーム(新専用アリーナ)の建設と完全移転によって、かつてのアリーナ共有時代に存在した「間借り感」は完全に払拭されています。
第二に、「ブランド力と歴史」でレイカーズが圧倒していることは事実ですが、オンコートでの戦術的完成度においてはクリッパーズが優位に立つ局面も少なくありません。ブランドイメージだけで勝敗を論じることは、現代バスケットボールの高度な戦術的駆け引きを見誤る原因となります。