十四のディスコグラフィの中で金字塔として君臨するのが、初のソロ曲『Moonlight Shadow』(作詞:Ken Hinoue / 作曲:Jamil・シド 明希 / 編曲:シド 明希)です。
ロックバンド・シドのベーシストである明希が手掛けたメロディアスかつ重厚なヴィジュアル系サウンドに乗せて歌われるのは、夜の帳の中で傷つきながらも、かすかな光を求めてもがき続ける魂の叫びです。「暗闇があるからこそ、月は輝く」というメッセージは、いじめに苦しんだ十四の生い立ちそのものであり、多くのリスナーの涙を誘いました。
さらに、その後に発表されたソロ楽曲やディビジョン曲(『Bad Ass Temple Funky Sounds』『開眼』『R.I.P.』など)においても、十四のパートは楽曲のダイナミクスを決定づける重要なフックとなっています。初期の「怯えと自己防衛」から「仲間を守るための覚悟」へとリリックの内容が明確に進化しており、彼の精神的成長が音楽面からも如実に証明されています。