モアイの歴史を語る上で、日本との深い関わりを外すことはできません。1960年のチリ地震大津波によって壊滅的な打撃を受け、バラバラになっていた「アフ・トンガリキ」の15体のモアイ。これを現代の姿に甦らせたのは、日本の技術陣でした。
1980年代末、テレビ番組で「クレーンがあればモアイを元に戻せるのに」という現地知事の訴えを知った日本の大手クレーンメーカー・タダノが立ち上がり、大型クレーン車の寄贈と現地修復プロジェクトを発足。考古学者や修復技官と連携し、1990年代に15体の巨像を再び祭壇の上に立ち上げるという偉業を成し遂げました。
この修復プロジェクトへの深い感謝と友情の証として、ラパ・ヌイの長老会から「世界で唯一、モアイを完全復刻することを公式に許可された地」が、宮崎県日南市の「サンメッセ日南」です。現地と同じ凝灰岩の質感・寸法を厳格に再現した7体のモアイ像が日向灘を臨んで立ち、日本国内で正統なモアイ文化の息吹を感じられる屈指の名所となっています。