数字の上では極端な異常値ではないものの、現場からはなぜ「辞めたい」という切実な声が絶えないのでしょうか。退職エントリーや現役社員・OB・OGの証言を分析すると、受託給食というビジネスモデル特有の構造的要因が浮かび上がってきます。
日清医療食品 退職理由として圧倒的に多く挙げられるのが、「シフト制の過酷さと突発的な人員不足のしわ寄せ」です。病院や介護施設の給食は、365日3食、1分の遅れも許されません。パートタイマーの調理補助や洗浄スタッフが当日欠勤した場合、責任者である栄養士や常勤調理師が即座に穴埋めに入ります。その結果、「早朝5時出勤からの通し勤務」「公休日の前夜に突然呼び出される」といった事態が発生し、心身の消耗を招きます。
さらに、多くの若手社員を悩ませるのが「クライアント(契約先施設)と本社の板挟み」という人間関係の負荷です。受託会社という立場上、病院の看護師長や栄養科長からの要望・クレームには逆らえません。一方で、本社からはコスト削減や食材費の厳格な管理を求められます。現場の最前線で両者の要求を一身に浴びるプレッシャーが、若手社員の離脱を加速させる大きな要因となっています。