この不倫劇において、世論の風向きを決定づけたのが柴田英嗣の振る舞いでした。自身が所属する人力舎の同僚やテレビ番組の共演者から心配の声が寄せられる中、柴田は騒動直後の囲み取材やバラエティ番組で、怒りを露わにするどころか、笑いを交えながら冷静に事態を解説してみせました。
「加藤ちゃんも悪気があってオレの元嫁を選んだわけじゃない」「一番守らなきゃいけないのは、元嫁とオレの間にいる子どもたち、そして新しく生まれてくる命だから」
メディアはこぞって柴田の姿勢を「神対応」と称賛しました。しかし、その飄々とした態度の裏には、かつて自身も女性トラブルや体調不良で長期休養を余儀なくされた苦い経験と、父親として我が子を好奇の目から守り抜くための計算された防衛策が存在していました。自分が加藤を糾弾すれば、メディアの過熱報道は激化し、何より罪のない子どもたちが傷つく。柴田は道化を演じることで、事態の鎮火を早める道を選んだのです。
その後、柴田は2022年10月に一般女性との再婚を発表。プライベートで新たな幸せを掴んだことで、過去のしこりは完全に過去のものとなりました。現在、加藤と柴田が親密に交流するような関係ではありませんが、業界内では「互いにプロとして干渉せず、それぞれの責任を果たした関係」として一定の決着を見ています。