TOEIC L&RテストのPart 5(短文穴埋め問題)において、「be used to」にまつわる問題は年間を通して数回レベルで姿を見せる定番トラップです。出題パターンの傾向を分析すると、狙われるポイントは極めて明快です。
出題パターン1:空欄がtoの後ろにある場合(品詞識別)
問題文:Employees must be used to ( ) the new project management tool.
選択肢:(A) use (B) using (C) used (D) usage
【解法ロジック】
文脈は「従業員は新しいツールを【使うことに慣れなければならない】」という意味です。「慣れている」の意味にするためには、前置詞toの後ろに動名詞を置かなければなりません。したがって正解は(B) usingとなります。(A)を選ぶと「従業員は使われるために存在する」という不自然な文になってしまいます。
出題パターン2:空欄がbe動詞部分にある場合
問題文:Mr. Tanaka ( ) to live in London before he was transferred to Singapore.
選択肢:(A) is used (B) used (C) using (D) was using
【解法ロジック】
後ろに動詞の原形「live」が来ており、文末には「シンガポールに転勤する前」という過去の期間が明示されています。これは「過去の居住状態(以前は住んでいた)」を表す助動詞のused toであると瞬時に見抜けます。be動詞を入れると受動態か慣れている意味になり文脈が成立しないため、正解は(B) usedです。
【プロの結論】おすすめできる学習アプローチ・慎重になるべき人の判断基準
英語学習のフェーズによって、この表現に対する注力アプローチは異なります。
【今すぐマスターすべき人(TOEIC 600点以上を目指す層・実務で英文を読む人)】:
「be used to -ing」「used to 原形」「be used to 原形」の3つをセットで対比させ、例文ごと暗唱してください。前置詞のtoと不定詞のtoを品詞レベルで区別する習慣をつけることで、文法力全体の底上げに繋がります。
【慎重にステップを踏むべき人(英語初学者・中学英文法の定着段階にある人)】:
3つのパターンを一度に覚えようとすると高確率で知識が混同します。まずは日常会話で最も多用される助動詞「I used to live here(昔ここに住んでいた)」と「I'm used to it(それに慣れている)」の超基本2フレーズのみを体に染み込ませ、受動態の応用は後回しにすることをおすすめします。