うねりやパサつきを自覚した人が陥りがちな最大の落とし穴が、「髪が広がっているからとにかく重いオイルを塗りたくる」「汚れをしっかり落とすためにスカルプ系の強力なシャンプーでゴシゴシ洗う」という対処法です。しかし、これらはエイジング毛に対して逆効果を及ぼす場合が少なくありません。
第一の誤解は、油分過多によるインナードライ化です。表面がパサついているからと濃厚なシリコンや鉱物油を毛先中心に大量に蓄積させると、毛髪表面に被膜が形成され、内部への水分補給が遮断されます。結果として「外側はベタついているのに、内側はカラカラに乾いてうねりが悪化する」というビルドアップ現象を引き起こします。
第二の誤解は、洗浄力に関する選択ミスです。頭皮のベタつきや加齢臭を恐れるあまり、ドラッグストアで安価に販売されている高級アルコール系(ラウレス硫酸Naなど)の強力な脱脂力を持つ製品を使い続けると、加齢で減少している頭皮の貴重な皮脂膜まで根こそぎ奪われます。頭皮が極度に乾燥すると、防御反応として過剰な皮脂分泌を招くだけでなく、頭皮自体の柔軟性が失われて硬直化し、毛穴の歪みがさらに固定化してしまいます。
また、「くせ毛だから縮毛矯正さえかければすべて解決する」という思い込みも危険です。エイジング毛は若い健康な毛髪に比べて強度が低下しており、強いアルカリ剤を用いた縮毛矯正に耐えられず、毛先がチリつく「ビビリ毛」になってしまうトラブルが後を絶ちません。