ネット上の掲示板やSNS、知恵袋などのコミュニティを調査すると、「OK Google」の音楽検索機能に対しては熱烈な賛辞が並ぶ一方で、一定のシチュエーションにおいて強い不満の声も散見されます。
肯定的な意見としては、「10年前に一度だけラジオで聴いてずっと探していた洋楽のサビを、適当なハミングで歌ったら一発で特定されて鳥肌が立った」「居酒屋のざわついた店内でも、スマホを頭上に掲げたら数秒で有線放送の曲を教えてくれた」といった、人間の記憶の曖昧さをAIが鮮やかに補完した体験が多く語られています。
その一方で、「何回歌っても全く違う童謡やクラシックの曲が第1候補に出てきて絶望した」「静かな部屋で歌っているのに『一致する結果が見つかりません』と冷たく返される」といった失敗談も後を絶ちません。
編集部が都内のカフェ(環境騒音約65dB)および静寂な室内(環境騒音約35dB)で実施した実地検証では、スピーカーからの原音再生に関しては両環境ともに98%以上の精度で即座に曲名を特定できました。しかし鼻歌検索に関しては、環境騒音が大きい場所で成功率が約52%まで低下したのに対し、静かな環境でサビを明瞭に歌った場合は約84%の成功率を記録しました。つまり、認識精度の良し悪しはAIの能力そのものよりも、「周囲のノイズレベル」と「ユーザーの発声法」に大きく依存しているのが現場の実態です。