検索エンジンで公園名を打ち込むと必ずサジェストされるのが、白川公園の治安と現在の状況に関する懸念である。この背景には、1990年代から2000年代初頭にかけて公園内に多くのブルーシートテントが立ち並び、ホームレスの集団居住地化していた歴史的事実がある。当時を知る中高年層や、過去のネット掲示板の書き込みを目にした人々が「今も危険なのではないか」と不安を抱くのは無理もない。
では、白川公園ホームレスの現状は現在どうなっているのか。名古屋市健康福祉局や中土木事務所が長年にわたり進めてきた巡回相談事業、自立支援センターへの誘導、生活保護適用や民間賃貸住宅への移行支援施策により、園内の常設テントはすでに完全に撤去されている。現在園内で見かけるのは、ベンチで日差しを浴びながら読書や休憩をしている少数の高齢者や散歩者であり、威嚇行為や違法占拠といった治安悪化要因は現場レベルで排除されている。
ただし、都市公園としての「夜間の顔」には一定の冷静な観察が必要だ。園内はLED街灯の増設や防犯カメラの配置が進み、見通しは格段に良くなったものの、若宮大通沿いや南側の深い植栽エリアは夜遅くなると人通りが途絶える。女性の深夜の一人歩きや、人目を避けた場所での長時間の滞在は避けるのが都市防犯上の基本的なリテラシーと言える。昼間は完全に開放的で安全なパブリックスペースであるが、深夜帯は都心の暗がりとしての注意を怠るべきではない。