小樽駅のホームを降り立ち、改札を抜けてすぐ目に入る看板。そこから目と鼻の先にあるのが小樽三角市場だ。土地の形状と屋根が三角形であったことから名付けられたこの市場は、昭和23年頃に引揚者や露天商が集まったことから始まった。緩やかな坂道に沿って約200メートル続く一本道は、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような風情を残している。
市場の管理と活気ある運営を支えているのが小樽三角市場協同組合だ。通路の両脇には獲れたての魚介を並べる露店が所狭しと並び、店主たちの小気味よい掛け声がアーケード内に響き渡る。足元は水揚げされたばかりの鮮魚を洗う水で常に濡れており、その生々しいライブ感こそが旅情を掻き立ててやまない。