「子供」と一言で言っても、消化器官の発達度合いや咀嚼力は年齢によって大きく異なります。厚生労働省が定める『日本人の食事摂取基準』における食塩相当量の目標量(1〜2歳:男児3.0g未満/日、女児3.5g未満/日、3〜5歳:男児3.5g未満/日、女児4.0g未満/日)を考慮すると、大人と同じ味付けでは塩分・脂質ともに過多となります。
2歳〜3歳(幼児食初期・中期)の調理ポイント
2歳〜3歳の幼児食では、市販の固形カレールーに含まれる動物性油脂(牛脂・豚脂)が未発達な消化器官に負担をかける場合があります。この時期は「幼児用カレー粉(スパイス不使用・甘口粉末)」または「油脂控えめの幼児専用カレールウ」を使用するのがベストです。カレー粉を使う場合は、4人分に対して小さじ1/2(約1g)程度の少量に留め、コンソメスープやトマトピューレをベースに味を構築します。具材も0.5cm角以下の極小みじん切りにし、しっかり火を通して柔らかくすることが咀嚼のスムーズさに直結します。
4歳〜小学生(幼児食後期〜学童期)の調理ポイント
咀嚼力が完成し、油の分解能力も向上する4歳以降は、市販の甘口カレールーを細かく刻んで使用できます。野菜のサイズを少しずつ大きくし(0.7〜1cm角程度)、シャキッとした食感を適度に残すことで、噛む力を育てる食育にもつながります。小学生になると、甘口ルウにほんの少量のカレー粉(小さじ1/4程度)や醤油を足すことで、大人も一緒に美味しく食べられる深みのある味わいへとシフトできます。