市販や処方で手に入るうがい薬は、主成分によって作用機序が根本から異なります。用途に合わない薬を選ばないために、代表的な3大成分の特性を把握しておくことが不可欠です。
① ポビドンヨード(イソジンうがい薬など)
茶褐色の薬液でおなじみのポビドンヨードは、極めて高い喉の炎症殺菌効果を誇ります。細菌だけでなく幅広いウイルスに対して強力な不活性化作用を発揮するポビドンヨード効果は、すでに細菌感染を起こして喉に膿が溜まっている場合や、抜歯後の口腔内消毒に適しています。ただし前述の通り、予防目的での連用には向きません。
② アズレンスルホン酸ナトリウム(アズレン系うがい薬)
青紫色の薬液が特徴のアズレン系は、殺菌ではなく「抗炎症・粘膜修復」に特化した成分です。アズレンうがい薬喉の痛みを緩和する力に優れ、声の出しすぎによる喉の腫れ、口内炎、乾燥によるイガイガ感に最適です。組織の修復を直接助けるため、喉がヒリヒリと痛む初期症状に対して極めて穏やかかつ的確に作用します。
③ セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC配合うがい薬)
透明な液体が多いセチルピリジニウム塩化物水和物は、低刺激でありながら適度な殺菌・消毒力を持つ陽イオン界面活性剤です。ポビドンヨードほど刺激が強くないため、口臭予防や口腔内の衛生環境を清潔に整える日常的なオーラルケアとして重宝されます。