健康診断の検査表を正しく読み解くには、まず主要3項目の役割と関係性を整理することが第一歩です。それぞれの酵素は、肝細胞にトラブルが発生した際に血液中へ漏れ出す性質を持っています。
AST(GOT)は肝臓だけでなく心臓の筋肉や赤血球などにも広く存在する酵素です。一方、ALT(GPT)はその大半が肝細胞の中に集中して存在しているため、肝臓特有のダメージを測る上ではALTの動きがより直接的な指標となります。健康な状態であれば、血中の基準値はおおむね30 U/L以下(施設により微差あり)に保たれています。
そしてγ-GTP(ガンマGTP)は、肝臓や胆管の細胞に存在する酵素で、アルコールの分解や胆汁の流れに深く関与しています。アルコール摂取量に敏感に反応するほか、胆汁の流れが滞ったり肝臓に脂肪がたまったりすることでも顕著に上昇します。