白菜の葉や芯の表面に現れる黒いゴマのような粒々。その正体は、植物の生理現象によって引き起こされる「ゴマ症(ごましょう)」です。
名前に「症」と付くため病気やウイルス感染を連想しがちですが、農林水産省や農業研究機関でも明確に定義されている通り、病原菌や害虫による被害ではありません。白菜が畑で成長する過程で、土壌の窒素肥料のバランスや急激な寒暖差、天候の変化といった環境ストレスを受けると、細胞内に特定の物質が過剰に蓄積して黒く変色します。
つまり、人間でいう「そばかす」や「日焼け」のようなもの。白菜が厳しい自然環境を生き抜く中で生じる自然な防御反応であり、異物混入や品質劣化ではないのです。