害獣駆除専門業者の全国統計データによると、都市近郊における家屋侵入被害の相談件数は高止まりを続けています。かつては農村部の農作物被害が中心でしたが、近年では東京都世田谷区・練馬区、神奈川県横浜市・川崎市といった大都市圏の住宅密集地からの駆除要請が全体の約4割以上を占めるに至っています。
SNSや知恵袋などのコミュニティに投稿されたリアルな体験談を分析すると、現場の深刻な苦悩が浮き彫りになります。
「深夜2時を過ぎると天井裏から『キューン、クゥー』と子犬がぐずるような声が聞こえ、その直後にドタバタと激しい運動会が始まる」「最初は野良猫が入り込んだと思っていたが、鳴き声が『ギャアアッ』という耳をつんざく奇声に変わり、異様な獣臭と天井のシミでたぬき一家の棲みつきだと判明した」といった生々しい証言が多数報告されています。
たぬきが屋根裏に定着すると、鳴き声による深刻な睡眠障害だけでなく、特定箇所に排泄を繰り返す「ため糞」による建物の腐食・異臭被害が発生します。さらに、たぬきに寄生するヒゼンダニが媒介する「疥癬症(かいせんしょう)」やノミ・ダニが天井板の隙間から室内に落下し、住人にアレルギー皮膚炎や激しい痒みをもたらす衛生被害へと直結します。