観光情報誌や大手ポータルサイトのランキング上位店は常に長蛇の列を作りますが、現地で暮らすラーメン通が日常的に足を運ぶ「穴場」には、また違った奥深い魅力が存在します。
例えば、山形市郊外や住宅街にひっそりと佇む自家製麺の店では、普通盛りであっても一般的な大盛り(茹で前200g〜250g超)に匹敵する麺量が標準となっています。SNSやレビューサイトの生の声を集約すると、「有名店に行こうとしたが2時間待ちで断念し、近くの住宅街にある店に入ったら人生最高の中華そばに出会えた」という声が多数見受けられます。
また、近年山形市周辺で定着しつつあるのが「朝ラー(朝ラーメン)」の文化です。隣県の福島県喜多方市や宮城県中新田などの朝ラー文化が流入・融合し、朝7時〜8時台からオープンする店舗が増加しました。透き通ったスープに極上の多加水麺を泳がせた一杯は、胃に優しく染み渡り、澄んだ朝の空気の中で至福のひとときを提供してくれます。
夜の山形駅前・七日町エリアに目を向ければ、深夜営業を行う老舗が点在しています。地酒を楽しんだ後の締めとして、蕎麦屋発祥の「鳥中華」をすするのが地元流。甘みのある蕎麦出汁に鶏肉の旨味と天かすのコク、そしてコショウのスパイスが効いた鳥中華は、重すぎず満足感の高い一杯として夜の歓楽街を支えています。