「すべての予測変換をリセットしてしまうと、普段よく使う仕事の定型文や変換パターンまで消えて困る」というシチュエーションは非常に多いものです。そのような場合に有効なのが、不要な変換候補をピンポイントで1単語だけ抹消する個別削除テクニックです。
手順はシンプルながら、直感的なタップ操作だけでは気付きにくい仕様になっています。
まず、メモ帳やLINEなどの入力画面を開き、キーボード上部に消したい単語が表示される状態を作ります。表示された該当の予測変換候補を1〜2秒ほど「長押し」してください。すると画面上に「この候補を削除しますか?」または「学習辞書から削除」という確認ダイアログがポップアップします。ここで「削除」を選択すれば、その単語のみが学習メモリから永久に抹消されます。
この個別削除機能は、iPhone版およびAndroid版の双方で実装されています。かつて入力してしまった深夜の検索ワードや、別れた恋人の名前、あるいはタイプミスで誤って確定してしまった奇妙な日本語など、第三者に見られたくない「恥ずかしい履歴の消し方」として極めて即効性の高い手法です。
ただし注意点として、長押ししてもポップアップが出ない単語が存在します。ダイアログが出現しない語句はローカルの学習履歴ではなく、前述の「システム共通の標準辞書」か「クラウド超変換による配信ワード」である可能性が高いため、次章以降で解説する設定変更が必要となります。