自動車は人生の中でも住宅に次いで高額な支出の一つです。「車の一括払いが嫌がられるから」という理由だけで販売店の言いなりになってローンを組むのは本末転倒であり、逆に「何が何でも現金一括」と固執することも、現在の金融環境下では必ずしも賢明とは言えません。
後悔しないための明確な選択基準は以下の通りです。
現金一括払いを選ぶべき人の条件
- 購入後も半年〜1年分の生活防衛資金(最低200万〜300万円)を手元に残せる人
- 同じ車に7年〜10年以上、壊れるまで長く乗り続ける計画の人
- ローン審査の手間や、毎月の口座引き落とし管理、金利計算のストレスから完全に解放されたい人
ローン(または残クレ)を戦略的に活用すべき人の条件
- 手元の現金を株式や投資信託などの資産運用に回し、ローンの調達金利以上の利回りを期待できる人
- 3〜5年サイクルで常に最新の安全技術や先進機能(ADASやEV・PHEVなど)を備えた新車へ乗り換えたい人
- 新生活や教育費、住宅購入などを控え、手元流動性を極力高く保っておく必要がある人
ディーラー営業担当者も生活と社内評価を背負った一人のビジネスパーソンです。彼らのビジネスモデル(ローン手数料で成り立っている構造)を正しく理解し、敬意を払いながら戦略的に交渉を進めることこそが、最も気持ちよく、かつ経済的に車を手に入れるための大人の知恵と言えます。