Q1:日本の川や海を汚している最大の原因は何ですか?
A1:最大の原因は一般家庭から排出される「生活排水」です。昭和の時代は工場からの産業排水が主因でしたが、水質汚濁防止法による厳しい規制と企業の浄化技術向上により工場排水は激減しました。現在、河川などに流れ込む有機物負荷の約70%は台所、風呂、洗濯、トイレなどの家庭排水が占めています。
Q2:BODとCODの違いは何ですか?
A2:どちらも水の汚れ(有機物の量)を酸素の消費量で表す指標ですが、測定のアプローチと適用場所が異なります。BOD(生物化学的酸素要求量)は微生物が有機物を分解する際に使う酸素量で、主に河川の水質基準に使われます。COD(化学的酸素要求量)は過マンガン酸カリウムなどの薬品で有機物を酸化分解する際に使われる酸素量で、主に水が滞留しやすい湖沼や海域で用いられます。
Q3:台所の排水で川をもっとも汚してしまうものは何ですか?
A3:突出して汚濁負荷が高いのは「食用油」です。使用済みの天ぷら油20ml(大さじ1杯強)をそのまま排水口に流した場合、魚が棲める水質(BOD 5mg/L以下)に薄めるためには、浴槽約10杯分(約3,000リットル)もの清澄な水が必要になります。次いでラーメンの残り汁、みそ汁、マヨネーズなどの調味料が高い汚濁源となります。
Q4:下水道が整備されている地域に住んでいれば、水質汚染の心配はありませんか?
A4:完全な安心はできません。大都市圏の多くで採用されている合流式下水道では、大雨やゲリラ豪雨時に処理施設の許容量を超えるため、未処理の汚水が雨水と一緒にそのまま川や海へオーバーフロー(越流放流)する仕組みになっています。また、下水道の終末処理場でもマイクロプラスチックなどの微細粒子を100%捕捉することは困難です。