過去問を手に入れたい一心で、メルカリやヤフオクなどのフリマサービスで「全統記述模試 高3」を検索する受験生は少なくありません。取引履歴を追跡すると、1回分の問題・解答セットが2,000円〜8,000円前後の高値で転売されている実態が確認できます。しかし、取材を通じて見えてきたのは、購入者の少なからぬ割合がトラブルや後悔に見舞われている現実です。
フリマアプリを利用する際、受験生が直面する具体的なリスクは主に以下の4点です。
- 解答・解説集や採点基準シートの欠落:記述模試において最も価値があるのは「部分点の配分基準」が明記された解説冊子です。問題用紙だけで解説が同梱されていなかったり、解答用紙(白紙)が付いておらず自己採点が成立しないトラブルが頻発しています。
- 前の持ち主による書き込みと消し跡の残存:鉛筆による途中計算やマーカーによる下線が引かれている場合、思考プロセスが誘導されてしまい、初見の記述力を測る訓練になりません。
- 最新の学習指導要領との乖離:高3生が直面する入試改革(情報Iの新設や歴史総合・探究への移行など)において、過年度の古い問題を掴まされると、現行課程の出題形式とズレが生じ、無駄な負荷がかかります。
- 予備校側の規約および著作権侵害のグレーゾーン:河合塾の模試問題の著作権は同塾および原著作権者に帰属します。営利目的の転売品を購入することは、コンプライアンスの観点からも推奨されません。