野生下では厄介者として扱われるワカケホンセイインコですが、本来は知能が極めて高く、ペットとしての魅力に溢れた鳥です。成鳥の雄の首周りに現れる黒とピンクの輪状模様から「輪掛け(ワカケ)」の名が付き、古くからインドの王族貴族に愛されてきた歴史を持ちます。
人間の言葉を真似る能力(おしゃべり能力)は大型オウム類に匹敵し、単語だけでなく短文や日常の生活音を正確に再現する個体も少なくありません。ペットショップにおける生体の販売相場は、原種のグリーンで約3万5,000円〜5万円、品種改良されたルチノー(黄色)やブルー、ホワイトなどの色変わり個体で6万円〜10万円前後となっています。
しかし、安易な気持ちで購入することは絶対に避けるべきです。ペットとしての適性を厳しく見極める必要があります。
ワカケホンセイインコ飼育に向いている人の条件
- 完全防音の住環境を確保できる:鳴き声は金属音に近く、遮音性の高い一戸建てや専用の防音アクリルケージを用意できる環境が必須です。
- 30年以上の生涯に責任を持てる年齢・健康状態:寿命が25〜30年以上に及ぶため、自身のライフステージの変化や高齢化を見越した終生飼育計画が求められます。
- 中大型鳥類の嘴圧に対応できる知識がある:木製家具や電気コードを一瞬で破壊する力があるため、適切な放鳥管理と噛み癖のトレーニングを根気強く行える経験が必要です。
飼育をおすすめできない・慎重になるべき人の条件
- 一般的な集合住宅(マンション・アパート)に住んでいる:防音対策なしでの飼育は、ほぼ確実に隣人との騒音トラブルに発展します。
- 「手乗りで甘えん坊」なスキンシップだけを求めている:ワカケホンセイインコは独立心が強く、ややドライでマイペースな性格をしています。過度な触れ合いを嫌う個体も多く、噛みつき事故のリスクがあります。
- 家族内にアレルギー体質や高齢者がいる:脂粉(羽毛から出る粉)が比較的多く、気管支への影響に配慮が必要です。