インターネット上の掲示板やSNSでは、かつての粗野な下町イメージを引きずり「足立区だから治安が不安」「夜の路地裏は近寄りがたい」といった極端な言説が散見されます。しかし、警視庁が公表する刑法犯認知件数の推移を検証すると、足立区全体の犯罪件数はピーク時と比較して約70%減少しており、北千住駅周辺の防犯カメラ設置台数や地元自治会・警察による合同パトロール体制は都内でもトップクラスの手厚さを誇ります。
ただし、現場取材から浮き彫りになった「現実的な注意点」も無視できません。特に金曜・土曜の21時以降における西口駅前ロータリー付近や飲み屋横丁の出口周辺では、飲食店や客引きによる声掛け、泥酔者同士のトラブルが散見されます。女性の一人歩きや観光客の散策においては、深夜に不用意に薄暗い袋小路へ入り込まない自衛の意識は依然として必要です。
もう一つの盲点は、「月曜・火曜の定休日トラップ」です。宿場町通りや千住ほんちょう通りの個人経営店は、市場の仕入れサイクルや家族経営の都合上、週前半に定休日を設けている割合が極めて高くなっています。張り切って訪れたものの目当ての店が軒並みシャッターを下ろしていた、という事態を避けるためにも、事前の営業日確認は必須と言えます。