では、出雲大社公式の授与所(拝殿前や銅鳥居東側の授与所など)で拝受できる、正式な授与品にはどのような種類があるのでしょうか。古事記に記された「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」の神話において、傷ついたうさぎを慈悲の心で救済助言された大国主大神は、うさぎの予言通りに八上比売(やかみひめ)との良縁を結ばれました。この神話から、うさぎは「縁結びの使者」「復活と再生のシンボル」として尊ばれています。
現在、出雲大社の公式授与所で頒布されている代表的な授与品と初穂料の基準は以下の通りです。
- 縁結守(錦袋入り):初穂料 1,000円。出雲大社を象徴する最もスタンダードなお守りで、赤、紫、緑など雅やかな色彩が揃います。男女の恋愛だけでなく、仕事、友人、人生全般の豊かな巡り合わせを祈願するものです。
- 縁結びの糸:初穂料 1,000円。紅白の絹糸が収められており、古くから参拝者の間で絶大な支持を誇る授与品。自分の衣服の裾やボタン付け、常に持ち歩くハンカチやポーチの縫い目、あるいはミサンガのように編み込んで身につけることで、大国主大神の御神縁と結ばれ続けると伝えられています。
- しあわせの鈴:初穂料 1,000円。清らかな音色によって邪気を祓い、心身を浄化して幸福を呼び込む鈴守りです。
- ご祈祷絵馬(大国主大神とうさぎ):初穂料 1,000円。大国主大神が白兎を優しく見つめる神話の名場面が描かれた絵馬。境内の絵馬掛けに奉納するほか、自宅の祈願用として持ち帰る参拝者も多く見られます。
なお、出雲大社公式の「おみくじ」は初穂料 100円で授与されており、筒から番号の出た木片を引く伝統的な形式です。吉凶(大吉や凶)を直接表記せず、「本年はどのような心構えで過ごすべきか」という大神様からの指針・教訓が記された深遠な文面が特徴となっています。