Q1:冬の間に伸びすぎた枝を切ってしまいました。今年もう花を咲かせる方法は一切ありませんか?
A1:残念ながら、一般的な旧枝咲きのアジサイの場合、冬に切断してしまった枝から今年花が咲くことはありません。切られた枝からは春に勢いよく新しい緑枝が伸びてきますが、それらはすべて葉芽として成長します。今年は無理に咲かせようとせず、日当たりの良い場所で光合成を促して株を充実させ、7月下旬以降はハサミを入れずに翌年の開花を目指すのが最善の道です。ただし、新枝咲き品種(アナベルやエンドレスサマー等)であれば、春に伸びた枝の先に同年初夏〜秋にかけて開花します。
Q2:葉ばかりが異様に大きく茂っています。今すぐ開花用のリン酸肥料をあげれば間に合いますか?
A2:すでに初夏を迎えて蕾が上がってきていない段階から、リン酸肥料を追加しても今年の開花には間に合いません。アジサイの花芽分化は前年の秋(9〜10月頃)にすでに完了しているためです。今から過剰な追肥を行うと、かえって根を痛めたり土壌バランスを崩す原因になります。現在は肥料を一切与えず、通常の水やりだけで見守り、花期が過ぎた9〜10月および寒期の1〜2月に、骨粉入り油かす等のリン酸・カリを含む肥料を適量施してください。
Q3:庭植えのアジサイが3年間一度も咲きません。掘り上げて場所を変えるべきでしょうか?
A3:剪定をしていないにもかかわらず数年間咲かない場合、最大の原因は「日照不足」または「地中の窒素過多」です。特に終日日陰になる場所や、芝生用肥料・庭木用の高窒素肥料が流れ込む場所では何年経っても花芽がつきません。移植を行うなら、落葉休眠期にあたる11月下旬〜2月、または花が終わった直後の初夏が適期です。午前中に最低でも2〜3時間は直射日光が当たる東向きの半日陰へ移動させることで、劇的な開花率の改善が見込めます。
Q4:アジサイの「お礼肥」と「寒肥」の正しい与え方と配合比率を教えてください。
A4:アジサイの年間施肥サイクルで極めて重要なのが「お礼肥(7月下旬〜8月上旬)」と「寒肥(1月〜2月)」です。お礼肥は、開花と剪定で消耗した株の体力を回復させ、秋の花芽形成を促すために速効性の化成肥料(N-P-Kの比率が均等なもの、例:8-8-8)を控えめに与えます。寒肥は、春の力強い芽出しを支えるため、じっくり効く有機質肥料(骨粉入り油かすや牛糞堆肥など、リン酸分が豊富に含まれるもの)を株元から少し離れた土中に埋め込みます。春先(3〜4月)の芽出し肥も含め、窒素単体の肥料を過剰に与えないことが大輪を咲かせる極意です。