不衛生な環境で作られた水出し紅茶を口にすると、数時間から半日ほどで激しい腹痛、下痢、嘔吐といった食中毒症状に見舞われる危険があります。その代表格として警戒すべき微生物が「セレウス菌」です。
セレウス菌は土壌や植物など自然界に広く生息している細菌で、乾燥や環境の変化に強い「芽胞(がほう)」と呼ばれる殻を作ります。この芽胞状態の菌は、常温(特に30度前後)に放置されると一気に発熱・増殖し、毒素を産生します。
「朝に常温で水出しをセットして出勤し、夜に帰宅して飲む」といった放置方法は最も危険なパターンです。見た目の濁りや酸っぱい臭いなどの異変が生じる前でも、目に見えない菌が大量増殖しているケースがあるため、体調を崩すリスクが跳ね上がります。