「折々のことば」は単なる新聞コラムの領域を飛び越え、次世代の表現力を育む教育活動としても大きな広がりを見せています。朝日新聞社が主催する「折々のことばコンテスト」は、全国の中学生・高校生を対象に、日々の生活の中で心に響いた言葉とそれにまつわる短いエピソードを募集する取り組みです。
部活動の顧問からかけられた厳しい一言、友人が帰り道に何気なくつぶやいた本音、祖父母が静かに語った昔話など、若い感性が捉えたリアルな言葉の数々は、審査員を務める鷲田氏をも唸らせる傑作揃いです。
コンテストの入選作品は紙面や特設サイトで発表され、学校現場での国語科の授業や道徳教育の教材としても広く活用されています。大人が見落としがちな小さな瞬間に価値を見出すこの試みは、言葉の持つ本来の力を再発見する場として年々参加校を増やしています。