保育園や幼稚園、小学校低学年での読み聞かせにおいても、本作は人気の高い定番演目です。ただし、市販されている絵本を選ぶ際は、子どもの発達段階に合わせた結末の描かれ方に配慮が必要です。
絵本における主な演出パターンと対象年齢の目安は次の通りです。
- 幼児向け(3〜5歳):マイルドな結末
地面の泥沼や草むらに落ちて「痛い目に遭ったけれど反省した」というコミカルな展開。恐怖心を与えずに「お約束を守る大切さ」を伝える構成です。 - 小学生以上(6歳〜):原典に忠実な展開
甲羅にヒビが入る、あるいは命を落とすといったシビアな現実を描き、行動の重大な結果について深く考えさせる構成です。
代表的なおすすめ絵本としては、福音館書店が刊行する日本昔話シリーズの『カメとカモ』や、世界の民話を取り上げた海外翻訳絵本が挙げられます。読み聞かせの際は、カメが空を飛ぶ爽快感と、地上からの声に思わずカッとなって口を開けてしまう瞬間の「間」を情感豊かに表現することで、子どもたちの引き込まれ方が格段に変わります。