世界の野球シーンを見渡すと、DH制は標準装備のルールとして完全に定着しています。長年ナショナル・リーグが投手の打席を維持していたメジャーリーグ(MLB)も、2026年シーズンから全面DH制へと舵を切りました。これにより、リーグ間の戦力格差解消や投手の高額年俸に見合う故障防止策がグローバルスタンダードとなっています。
さらに注目すべきは、日本の高校野球(甲子園)におけるDH制導入の議論です。夏の猛暑対策や「1週間500球」の投球数制限など、投手の肘肩を守る健康管理が社会的な最優先課題となる中、投手を打席や走塁の激しい運動から解放する選択肢としてDH制が真剣に検討されています。
「部員全員に打席のチャンスを広げる」「エース投手の肉体的負荷を分散させる」という教育的・医学的なメリットを重視する声が指導者層からも増えており、アマチュア野球界の育成方針は大きな転換点を迎えています。