多くのファンが最も注目しているのが、セバスチャンとシエルが迎える最後の結末です。契約の絶対条件に従えば、復讐が完了した瞬間、セバスチャンはシエルの魂を喰らい尽くし、シエルの肉体は命を落とすことになります。
過去のアニメ第2期で描かれたような「悪魔化による永遠の主従関係」というアニオリ展開とは異なり、枢やな氏が描く原作コミックスでは、安易な救済が用意されている気配はありません。本作の根底に流れるのは、自ら選んだ過酷な道に対する対価をきっちり支払うという厳格な美学です。
復讐という悲願を果たして魂を捧げるのか、あるいは契約の盲点を突いた予想外の結末が待っているのか。いずれにせよ、二人の契約が完了する瞬間は、漫画史に残る残酷で美しいクライマックスとなることは間違いありません。