「踏んだり蹴ったり」は感情がストレートに伝わる反面、口語表現としてのニュアンスが強いため、場面に応じた使い分けが不可欠です。具体的な文例とシチュエーションごとの適用基準を整理します。
日常会話では、不運続きの出来事を自虐的・ユーモラスに振り返る際に多用されます。
- 「旅行初日に台風で飛行機が欠航になり、代替便で行った先ではホテルが予約できていなくて、まさに踏んだり蹴ったりな休日だった」
- 「プレゼン当日に体調を崩しただけでなく、プロジェクターの故障まで重なり、今日は本当に踏んだり蹴ったりの一日だった」
一方、ビジネスシーンでの使い方には注意が必要です。カジュアルな雑談や同僚同士の愚痴であれば問題ありませんが、上司への公式報告書や取引先向けのメールで「本日は踏んだり蹴ったりで…」と記載するのはビジネスマナーとして不適切とみなされます。
対外的なやり取りでは、「予期せぬトラブルが相次ぎ」「不測の事態が重なりまして」といったフォーマルな表現に置き換えるのが社会人としての基本です。