潰してしまった直後の数時間が、その後の肌運命を分けると言っても過言ではない。表皮が破れた状態は、いわば小さな切り傷と同じ「創傷」である。湿潤療法(モイストヒーリング)の考え方に基づき、傷口を乾燥させない管理が重要になる。かさぶたを強引に剥がす行為は絶対禁忌だ。
炎症が鎮まった後のケアには、ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどの色素沈着防止成分を配合した局所ケアが有効だ。現在、製薬産業の技術革新により、毛穴の再閉塞を防ぎつつ血管透過性を抑える最新外用処方やシート美容液が相次いで開発されている。赤みが引かない段階で刺激の強いスクラブや酸ピーリングを併用すると、炎症後色素沈着(PIH)が数年単位で定着するため、鎮静優先のシンプルな保護に徹する必要がある。