近年、多くの女子大学が生き残りをかけて男子学生の受け入れ、すなわち共学化へと舵を切った。そうした潮流の中で、女子高等教育の場として踏みとどまる決断をした意味はどこにあるのか。
ジェンダーフリーや多様性が叫ばれる現代だからこそ、逆説的に「女子のみの教育環境」が持つ強みが浮き彫りになるという。リーダーシップの機会が全員に平等に回ってくること、周囲の目を気にせず自分の意見を主張できる文化、そして無意識の性別役割分担から解放された学びの空間だ。
学内のキャリアセンターを訪れると、アドバイザーと熱心に面談を重ねる学生の姿が絶えない。自己分析から企業とのマッチング、さらには結婚や出産といったライフイベントを見据えた中長期の人生設計まで、伴走型の支援体制が構築されている。「男社会」と称されるビジネスの最前線へ自信を持って飛び出していく卒業生が多い背景には、この数年間で培われるブレない自己肯定感がある。