彼に関するエピソードの中で最も語り継がれているのが、米軍司令部への決死の単身突撃だ。左足大腿部を肉が削ぎ落とされるほど深く傷つけられ、左腕骨折、腹部負傷による激しい流血、爆風による失明寸前の状態に陥りながらも、彼の戦意が潰えることはなかった。
全身に245箇所もの傷を負い、瀕死の状態で手榴弾を握りしめ敵陣深くへと潜入。わずか数メートルの距離まで迫り、米軍司令官を狙った猛進を見せる。胸部を撃たれて倒れ、米軍の軍医から死亡判定を受けて死体置き場へと運ばれたものの、翌日奇跡的に息を吹き返した。このあり得ないほどの生命力こそが、「不死身の分隊長」と呼ばれる秘話の核心である。