引退後、彼の闘いの舞台は盤上からネット空間へと移ります。YouTubeチャンネルを開設した橋本氏は、自身の置かれた境遇や連れ去り問題に関する怒りをダイレクトに発信し始めました。カメラの前で感情を露わにし、社会の不条理を激しい言葉で告発する姿は、かつて盤上で冷静な大局観を見せていたプロ棋士の面影とは大きくかけ離れていました。
動画が投稿されるたびにSNS上では賛否両論が巻き起こり、ネットニュースでも連日のように取り上げられました。彼の言葉には傷ついた父親としての切実な痛みが宿っていた一方で、あまりにも攻撃的で極端な言動は周囲の心配を呼び、炎上状態が続くこととなります。オンラインでの孤独な叫びは、次第に彼自身を追い詰めていく結果となりました。