「チャルジャヨ」というフレーズの流行史を語る上で、バラードの皇帝と称される歌手ソン・シギョンの存在を外すことはできない。彼がかつて長年にわたりパーソナリティを務めた深夜ラジオ番組のエンディングで、番組の最後に低音の甘い声で囁く「チャルジャヨ」は、韓国全土のリスナーを虜にした伝説の決まり文句だ。
このキャッチフレーズは単なるラジオの挨拶にとどまらず、ポップカルチャー全体に波及した。彼の囁き声は、言葉そのものに「癒やし」と「ロマンチックな響き」という新たな付加価値を与えたのである。日本のファンもまた、この甘美な響きを通じて韓国語の魅力に引き込まれていった。