ジェッソとは?劇的下地効果の実態と絵の具の違い・100均代用をプロが検証

ジェッソとは?劇的下地効果の実態と絵の具の違い・100均代用をプロが検証

ジェッソとは?劇的下地効果の実態と絵の具の違い・100均代用をプロが検証に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

Q1:ジェッソの上から油絵の具で描くことはできますか?
A1:問題なく描画可能です。現在市販されているリキテックスやホルベインの標準的なアクリルジェッソは「アクリル・油彩共用」として厳密に設計されています。吸水性の良好なアクリル被膜が油をほどよく固定します。ただし、逆に「油絵の具で塗った下地の上にアクリルジェッソを塗ること」は、油分が水を弾いて絶対に密着しないため厳禁です。

Q2:塗った後の乾燥が遅いのですが、ドライヤーで急速乾燥させても大丈夫ですか?
A2:過度な温風による乾燥は避けてください。ドライヤーの強熱を当てると、塗膜の表面だけが急激に収縮して硬化し、内部に閉じ込められた水分が蒸発する際に気泡や微小なクラック(ひび割れ)が発生するリスクが高まります。短縮したい場合は、30〜40cm程度離した冷風モードで緩やかに風を循環させるのが安全です。

Q3:100均(セリアやダイソー)のジェッソと、画材用のリキテックスを混ぜて薄めても大丈夫ですか?
A3:可能であれば同一メーカー内での混色・調合を推奨します。異なるブランド同士でも基本構造はアクリルエマルジョン系ですが、使用している界面活性剤や増粘剤、防腐剤の配合バランスが異なります。混ぜ合わせることで予期せぬ粘度低下や分離、乾燥後の塗膜強度の低下を招く懸念があるため、混ぜずに単体で使用するのが賢明です。

Q4:ジェッソを塗る刷毛はどのようなものを選べば毛抜けを防げますか?
A4:水性のナイロン製(合成繊維製)平刷毛やトールペイント用のフラップブラシが最適です。安価な天然豚毛の刷毛は抜け毛が多く、白い塗膜の中に毛が混入して硬化してしまう事故が多発します。毛先がしなやかでまとまりのある絵画用刷毛を選定することで、刷毛跡も目立たず劇的に美しい下地面が仕上がります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。