アトラクションの稼働およびゲストの回遊性において、ランドとシーでは全く異なる力学が働いています。特に注視すべきは、ファンタジースプリングスの圧倒的な吸引力と、ランドにおける二大巨頭「美女と野獣“魔法のものがたり”」「ベイマックスのハッピーライド」の待ち時間の推移です。
東京ディズニーランドでは、午前9時前の一般入園開始直後から、ゲストの8割近くがファンタジーランドおよびトゥモローランドへ雪崩を打ちます。美女と野獣は開園わずか15分で一時140〜160分待ちに到達し、一日を通して90分を下回る時間帯はエレクトリカスパレードの開催前後か閉園間際に限られます。一方で、無料の東京ディズニーリゾート・40周年記念プライオリティパスの対象となっている「マウンテン系(スプラッシュ、ビッグサンダー、スペース・マウンテン後継関連など)」や「ホーンテッドマンション」は、正午を過ぎると発券終了が続出します。
対する東京ディズニーシーは、ファンタジースプリングスエリア(ピーターパン、ラプンツェル、アナと雪の女王、ティンカーベル)の入場権利をめぐる心理戦が凄まじい熱量を帯びます。新エリア内のアトラクションは、スタンバイパス(無料)の発券が朝の開園から30分〜50分以内に全終了し、有料のディズニー・プレミアアクセス(DPA)も朝9時30分前後には全席完売を記録する過密状態が続いています。これに伴い、「ソアリン:ファンタスティック・フライト」や「トイ・ストーリー・マニア!」といった従来の看板施設が朝方は少し緩やかになり、昼以降に新エリアに入れなかったゲストが流入することで急激に120分超えの待機列を形成するというドミノ倒し現象が頻発しています。