「自宅の製氷機で作った氷はハイボールを注ぐとすぐに小さくなるのに、ファミマのロックアイスは最後まで溶け残る」と感じた経験を持つ方は多いはずです。この違いは、単なる気分の問題ではなく、製造工程における明確な科学的根拠に基づいています。
ファミリーマートのロックアイスの多くを手がけているのは、日本のロックアイス界のパイオニアである「小久保製氷冷蔵(KOKUBO)」です。同社が手がける氷は、徹底的にろ過された高純度の水を使い、マイナス10度前後の環境で48時間以上もの時間をかけてゆっくりと凍結させています。
急速に凍らせる家庭用冷凍庫の氷には微細な空気やカルキなどの不純物が閉じ込められやすく、白く濁って脆い結晶になります。対して、極限まで不純物を排除しながら結晶を成長させたロックアイスは、硬度が高く、光を取り込む美しい透明度を誇ります。この「高密度な結晶構造」こそが、外気や液体に触れても熱が伝わりにくく、劇的に溶けにくい最大の理由です。