『ヒカリヘ』を語る上で欠かせないのが、イントロやサビ前、間奏に配置された印象的な英語詞の存在です。日本語の歌詞だけを追うと前向きなメッセージソングに聴こえますが、英語のフレーズを丁寧に紐解くことで、楽曲に込められた「光と影」のコントラストがより鮮明になります。
冒頭の英語詞では、現代社会の情報の渦の中で自分を見失いそうになる焦燥感や、他者とのすれ違いによる孤独が歌われています。
【英語詞の対訳・ニュアンス解説】
「Habitual confusion, where did we go wrong?」(いつもの混乱の中、私たちはどこで掛け違えてしまったのだろう)
「Finding a destination, looking for the light」(目指すべき場所を探しながら、一筋の光を追い求めている)
ドラマの主人公・日向徹が抱えていた「他者を信じ切れない孤独」と、ヒロイン・夏井真琴が直面していた「先の見えない不安」。その双方が交錯する心理描写が、この英語詞パートに濃密に落とし込まれています。冷徹なデジタルの世界(英語詞)から、感情が爆発するエモーショナルな日本語のサビへと突き抜ける構成は、聴き手の心を一瞬で揺さぶる構造美を誇っています。