近年のデータアナリティクス業界の発達により、球団のフロントオフィスだけでなく市場分析の現場でもセイバーメトリクスの重要性が決定的なものとなった。打率や勝利数といった古典的な指標は、すでに市場の表面的なオッズに織り込まれきっているからだ。
勝率を左右する真の指標として注目されるのが、xERA(期待防御率)やFIP(守備独立防御率)、そしてハードヒット率(強打率)だ。先発投手の表面上の防御率が2.50であっても、xERAが4.20を示している場合、その投手は「運良く抑えているだけ」であり、近いうちに炎上するリスクを孕んでいる。市場が投手のネームバリューや表面上の勝ち星に騙されて過剰なハンデを設定している局面こそ、オッズの歪みを突く最大の好機となる。