彼女の歩みを振り返る上で欠かせないのが、劇的なキャリアのパラダイムシフトです。2009年にTBSテレビへ入社後、『サンデー・ジャポン』などで披露した徹底的なぶりっ子キャラクターは、強烈なインパクトを残した一方で、当時の女性誌による「嫌いな女子アナランキング」で上位の常連となるなど、厳しいバッシングに晒される要因にもなりました。
しかし、2014年のフリー転身、そして芸能事務所フラームへの移籍を契機に、そのパブリックイメージは180度の大転換を遂げます。2019年末に発売された1st写真集『Sincerely yours...』(宝島社)は、発売からわずか1ヶ月で大重版を繰り返し、累計発行部数60万部を突破。オリコン週間写真集ランキングの歴代記録を塗り替える歴史的社会現象となりました。特筆すべきは、購買層の過半数を同世代の女性が占めた点であり、自らの身体を極限まで磨き上げたストイックな美意識が、同性からの圧倒的リスペクトへと昇華した瞬間でした。
その後、本格化した女優業においても独自のポジションを確立しています。社会現象を巻き起こした『M 愛すべき人がいて』でのエキセントリックな秘書役から、『最愛』で見せた陰のあるフリー記者役、『あなたがしてくれなくても』で描かれたワーキングホリックスタイルの妻役、そして『Destiny』での物語の鍵を握る難役まで、作品ごとに異なる表情を見せつけ、単なる話題性にとどまらない実力派バイプレイヤーとしての評価を盤石なものにしました。