芸能界という特殊なコミュニティは、詐欺グループにとって絶好の狩場となっている。不規則な収入に対する将来の不安や、一般の会社員とは異なる資産運用のアプローチを求める傾向が、悪質な勧誘の隙を生み出すのだ。楽屋や密室で行われる密やかな情報交換が、かえって情報の非対称性を生み出し、嘘の投資話の客観的な検証を困難にさせている。
一度信用した人物からの話を疑わない文化も裏目に出る。大物タレントや先輩芸人が出資しているという事実だけで、それが安全な投資であると誤認してしまうのだ。金融知識の乏しい著名人が自らのYouTubeチャンネルやSNSで誇らしげに語る成功体験が、結果的にフォロワーを罠に引きずり込む片棒を担ぐ結果となっている。