かつて盤上の妖精と称された元女流棋士・林葉直子。長年にわたり将棋界の第一線で旋風を巻き起こしてきた彼女だが、連盟への電撃的な退会届提出や数多のメディア騒動を経て、表舞台から姿を消した時期があった。当時の真相について、噂や過熱する報道ばかりが一人歩きしていたことは否定できない。
現在、彼女は重度の肝硬変という死線をくぐり抜け、奇跡的な回復を見せながら新たな境地を切り開いている。かつて日本将棋連盟の看板として期待を一身に背負ったプレッシャー、そして退会に至るまでの葛藤。幾重にも重なる波乱の経歴を振り返る時、単なる「渦中の人」としてではなく、激動の時代を駆け抜けた一人の表現者としての真実の姿が見えてくる。