大浴場なしで大人気?プリンススマートイン熱海の評判とコスパの真相

大浴場なしで大人気?プリンススマートイン熱海の評判とコスパの真相

大浴場なしで大人気?プリンススマートイン熱海の評判とコスパの真相について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。

熱海といえば、宿に着いたら浴衣に着替え、湯煙が立ち上る大浴場で旅の疲れを癒やすのが長年の定番でした。しかし、西武プリンスホテルズワールドワイドが手掛けたプリンススマートイン熱海には、大浴場はおろか客室にもバスタブがなく、ほぼ全室がシャワーブースのみという割り切った設計が採用されています。なぜこのような「温泉地にあるまじき仕様」が熱烈な支持を得ているのでしょうか。

その背景にあるのは、宿泊施設と観光体験を分離する「泊食分離」とスマートツーリズムの浸透です。従来の温泉旅館は、1泊2食付きで1人3万〜6万円以上の宿泊費がかかるケースが珍しくありません。対して当ホテルは、平日であれば1室あたり1万円前後(1人あたり数千円台)という、熱海駅至近では群を抜いた低価格設定を実現しています。館内に温泉設備を抱え込まないことで、莫大な維持管理費やボイラー・清掃人件費を完全に排除し、その余力を客室の寝具品質や低廉な宿泊料金へと還元しているのです。

宿泊客の行動観察調査を行うと、利用者の多くは「ホテルに温泉がないこと」をデメリットではなく、自由度の高さとして肯定的に受容しています。熱海駅周辺や海岸沿いには、「オーシャンスパ Fuua(フーア)」や歴史ある共同浴場「駅前温泉」、各旅館の日帰り入浴プランが充実しています。「昼間や夕方は好みの温浴施設を巡り、夜は熱海銀座の居酒屋や新進気鋭のビストロで地元の魚介を味わい、ホテルは清潔なベッドで寝るだけ」という現代のスマートな旅のスタイルにおいて、このミニマルな機能美が完璧なピースとして嵌まっているのです。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。