広島県民の記憶に深く刻まれている2018年の西日本豪雨。あの悲劇から歳月が流れ、県内各地ではハード・ソフト両面での防災強化が進められてきた。今回の接近は、その防災ネットワークの真価が試される機会でもある。
現在、河川監視にはAI画像解析カメラが導入され、危険水域への達するスピードがリアルタイムで検知されている。自治体の防災アプリを通じて警戒情報が秒単位で住民のスマホに届く態勢が整った。しかし、最終的に運命を分けるのは一人ひとりの初期行動だ。「自分だけは大丈夫」という心理的バイアスを断ち切り、早期避難に踏み切れるかが問われている。