長年にわたり業界内で噂されながらも沈黙が守られてきた大作構想が、ついに現実のものとなった。舞台は2090年代、気候変動と資源枯渇によって地表が荒廃し、巨大メガ構造体内部へと逃げ込んだ人類の未来像だ。限られた居住エリアとエネルギーを巡り、人々が己の美学と生存本能をぶつけ合う。
特筆すべきは、独自の世界観構築に定評のあるギレルモ・デル・トロがコンセプトデザインの特別顧問として参加している点だろう。彼が持ち込んだダークかつ高精細な美術設定は、従来のSF映画のあり方を根本から覆した。退廃的でありながらどこか神秘的な美しさを湛えたディストピア世界は、一瞬で観客を物語の深淵へと引きずり込む。
配給の権利を握るのは、伝統と実績を誇る大手老舗スタジオのワーナー・ブラザースだ。劇場優先の伝統を守りつつも、次世代の鑑賞スタイルに対応する柔軟な姿勢を見せており、作品の持つ圧倒的スケール感を世界中に届ける準備は万全だ。