話は英国の名門校にさかのぼる。キングス・カレッジ・ロンドンの疫学チームを率いるティム・スペクター教授らは、双子を中心とした1000人以上の女性を対象に前代未聞の長期調査を実施した。注目したのは、遺伝子を保護するキャップ構造であるテロメア(染色体末端構造)の長さだ。
テロメアは「細胞の回数券」とも称され、分裂を繰り返すごとに短くなる。これが長ければ長いほど、細胞は若々しさを保てるというわけだ。分析の結果、体内に100個以上のほくろを持つグループは、25個以下のグループに比べて明らかにテロメアが長かった。計算上、細胞レベルで約6年から7年分もの「若返り効果」に相当するという。この意外すぎる発見は、医学界に大きな衝撃を与えた。