芳文社が誇る名門誌『まんがタイムきららMAX』において、原作者のはまじあきが紡ぎ出す『ぼっち・ざ・ろっく!』の世界は、アニメ第1期以降も更なる深化を遂げている。単行本で描かれる物語は、バンドとしての知名度向上に伴うプレッシャー、新曲制作の産みの苦しみ、そして個性派揃いのライバルバンドたちとの衝突へとシフトしていった。
第1期が「後藤ひとりが殻を破り、他者と音を鳴らす喜びを知る物語」だったとすれば、これから描かれるべきエピソードは「表現者としてのアイデンティティの確立」だ。原作者特有の切れ味鋭いギャグセンスと、音楽人の生態をリアルに抉るシニカルな人間観察。原作の持つ濃密なドラマ性は、第2期というキャンバスの上でより立体的なドラマとして結実するはずだ。