ネット上のQ&Aサイトや古い育児論において頻出する深刻な誤解が、「魔の三週目のぐずりは母乳不足が原因である」という決めつけです。
赤ちゃんが1時間おきに授乳を欲しがると、母親は「自分の母乳が出ていないのではないか」と過度の罪悪感を抱きがちです。しかし、助産師やラクテーション・コンサルタントの臨床データによれば、この時期の頻回授乳要求は「赤ちゃんのオーダーメイド発注」であることが解明されています。グローススパートに合わせて母乳の分泌量を将来的に引き上げるため、赤ちゃん自身が乳房を頻繁に刺激している自然なメカニズムです。
赤ちゃんの体重が1日あたり25〜30g以上増加しており、1日に6〜8回以上のおしっこが出ているのであれば、母乳不足を疑って過剰に不安がる必要はありません。「泣く=ミルクが足りない」と短絡的に結論づけて自己嫌悪に陥る必要はないのです。